【競馬予想TV】紫苑S・セントウルS2026|1番人気ドリームコアに◎ゼロ

競馬 × AI

【競馬予想TV】紫苑S・セントウルS2026|1番人気ドリームコアに◎ゼロ

「日曜の紫苑ステークスとセントウルステークス、どっちも印が割れていて決めきれない」——そう思っている方に向けて書きました。土曜20時からの2時間を追う余裕がなかった方もいるはずです。

結論からお伝えします。2026年9月5日放送分(第29シーズン開幕戦)で、紫苑ステークスの1番人気⑨ドリームコア(単勝2.0倍)には、出演した予想家4人とMC松本ヒロシの5人全員が印を打ちながら、本命にした人が一人もいませんでした。 一方のセントウルステークスでは、1番人気③フリッカージャブ(3.3倍)に夏目耕四郎が本命を打っています。同じ回の同じ4人が、1番人気の扱いを正反対にしました。

そしてこの記事がお伝えしたいのは、その先です。ドリームコアに付いた留保は、右回り・厩舎・転厩・レースの構造・陣営の狙いの5種類。誰ひとり「能力が足りない」とは言っていません。 留保の種類こそが、その馬の何が問われているかを教えてくれます。

この記事では次の形で整理しました。

  • 🐎 各馬について、予想家4人+ヒロシが何と言ったかを馬ごとに束ね直しました(印の一覧だけなら他でも読めます)
  • ⚔️ 同じ材料から逆の結論が出た場面をそのまま掲載しています(ドリームコアの右回り、ビッグシーザーの1週前50秒8)
  • 📊 印一覧・買い目の金額・狙い目レース4鞍も土台として掲載しました

読了の目安は約10分です。時間がない方は、次の「結論」の表と、後半の「印を馬券に変えるなら」だけで足ります。

本文中のオッズはすべて9月5日17時30分時点のものです。発走までに人気は動くので、購入前に最新のオッズをご確認ください。またMC松本ヒロシの印は番組の画面に出ないため、番組内で口頭で挙げた3頭のみを併記しています。

翌日の雨の読みは、予想家の間で割れています。 夏目耕四郎は「明日の午後、一応雨の想定で予想は進めていってまして、そこは雨降るだろうというふうに僕は見てます」。水上学は阪神について「弱い雨がずっと降って、レースの頃はもしかしたら上がってるかもしれない」「多分やや重ぐらいで止まると思う」。キムラヨウヘイは「そこまで雨も降らなさそう」。この違いは後半のヨシノイースターのところで効いてきます。

なお、番組で個別に検討されなかった馬もいます(紫苑Sは11頭中2頭、セントウルSは16頭中9頭)。この記事ではその馬に独自の評価を足さず、「番組では語られなかった」という事実だけを書きます。


  1. 🎯 結論|紫苑Sは1番人気に◎ゼロ、セントウルSは1番人気に◎あり
  2. 🏇 紫苑ステークス2026|中山芝2000m内回り・15:45発走、11頭立て
    1. 印一覧(全11頭×5人)
    2. ⑨ドリームコア(1番人気・2.0倍)|5人全員が印を打って、誰も本命にしなかった
    3. ⑩ジッピーチューン(3番人気・7.1倍)|夏目の本命に、水上がその場で反論した
    4. ②サムシングスイート(5番人気・12.1倍)|水上とヒロシが本命にした「盲点」
    5. ③リアライズルミナス(2番人気・4.8倍)|喉鳴りの説明に、3人が別々の角度から反論した
    6. ⑤ファムクラジューズ(8番人気・32.5倍)|キムラが自分の本命の弱点を自分で明かした
    7. ⑦ロングトールサリー(10番人気・41.1倍)|井内が「逃げる」と読んだ理由
    8. 【コラム】「今年の3歳牝馬は弱い」|キムラの物差しが3頭を同じ論法で貫いている
    9. 印は入ったが、語られた量が少ない3頭
    10. 番組データが残した4頭と、4人の本命の食い違い
  3. 🐎 産経賞セントウルステークス2026|阪神芝1200m・15:30発走、16頭立て
    1. 印一覧と、このレースだけにある「重みづけの材料」
    2. ③フリッカージャブ(1番人気・3.3倍)|「坂」という1語に、4人が4通りの答えを出した
    3. ⑧ファストネットワーク(2番人気・4.3倍)|レース映像が1本も出ない馬を、4人はどう扱ったか
    4. ⑮ビッグシーザー(7番人気・20.3倍)|同じ1週前50秒8を、キムラは上向き・井内は中身なしと読んだ
    5. ⑪ヨシノイースター(8番人気・20.4倍)|「時計が速くなる」が、買い材料にも消し材料にもなった
    6. ⑨ピューロマジック(3番人気・5.4倍)|水上が調教師に直接聞いていた
    7. ①ママコチャ(5番人気・10.6倍)と④ティニア(15番人気・92.3倍)
    8. 番組データが残した2頭と、語られなかった9頭
  4. 💰 4人の買い目一覧と、井内利彰が3頭しか買わない理由
    1. 紫苑ステークス
    2. 産経賞セントウルステークス
  5. 🎯 4人の狙い目レース|キムラは中山9Rの単複に22,700円
  6. 🤔 印を馬券に変えるなら|この2レースが突きつけている3つの分岐
  7. 📝 まとめ|留保の種類を数える
    1. 第29シーズンが開幕しました
    2. 横山ルリカさんが、12年でアシスタントを卒業しました
    3. 本日の発走時刻
    4. 答え合わせ動画(9月22日追記)
    5. こちらもおすすめ

🎯 結論|紫苑Sは1番人気に◎ゼロ、セントウルSは1番人気に◎あり

結論として、この2レースは軸が立てにくい回です。 理由は単純で、4人の本命8頭が1頭も重なっていないからです。

予想家 手法 紫苑S(中山11R・15:45) セントウルS(阪神11R・15:30)
キムラヨウヘイ プロファイリング ◎⑤ ファムクラジューズ(8番人気・32.5倍) ◎⑧ ファストネットワーク(2番人気・4.3倍)
水上学 血統 ◎② サムシングスイート(5番人気・12.1倍) ◎⑮ ビッグシーザー(7番人気・20.3倍)
夏目耕四郎 ラップ ◎⑩ ジッピーチューン(3番人気・7.1倍) ◎③ フリッカージャブ(1番人気・3.3倍)
井内利彰 調教 ◎⑦ ロングトールサリー(10番人気・41.1倍) ◎⑪ ヨシノイースター(8番人気・20.4倍)
松本ヒロシ(MC・参考) — ◎② サムシングスイート ◎⑧ ファストネットワーク

読み取れることが3つあります。

  • 紫苑Sは本命の最上位が3番人気で、1番人気に◎がありません。しかも8番人気・10番人気にまで散っています
  • セントウルSは1番人気から8番人気まで4人4頭に完全分散しました。1番人気に◎が入った点だけが紫苑Sと違います
  • 市場と予想家がずれています。紫苑Sの馬連は③-⑨が4.9倍、⑨-⑩が5.8倍、②-⑨が8.8倍と、上位6番人気までがすべてドリームコア絡みです。馬券の中心は依然としてドリームコアにあります

以下はレースごとに、印の表を土台として置いたうえで、各馬に誰が何を言ったかを並べます。印が付いているかどうかより、その馬について何が語られたかを見た方が、その馬の何が問われているのかは早く分かります。


🏇 紫苑ステークス2026|中山芝2000m内回り・15:45発走、11頭立て

印一覧(全11頭×5人)

3着までに秋華賞への優先出走権が与えられるトライアルです。11頭立て、全馬55.0kgの馬齢戦になります。

馬番 馬名 人気 キムラ 水上 夏目 井内 ヒロシ
① ジワタネホ 9
② サムシングスイート 5 △ ◎ △ ◎
③ リアライズルミナス 2 △ △ △ ▲ ○
④ マスターソアラ 4 △ ▲
⑤ ファムクラジューズ 8 ◎ △
⑥ アストリル 7 △ △ △
⑦ ロングトールサリー 10 ◎
⑧ ナイスプレーアスク 11
⑨ ドリームコア 1 △ ○ ○ ○ ▲
⑩ ジッピーチューン 3 △ ◎
⑪ ベンヴェヌータ 6 △ ▲

表からは読めない点が3つあります。

  • キムラヨウヘイは◎⑤以外の7頭を全部△で横並びにしています。対抗も3番手も作らない打ち方です
  • 井内利彰は3頭にしか印を打っていません。本人の説明は「あれもいいこれもいいって言ったら結構抑えないといけないものが結構いるんで、だったらもう僕が買いたかったのもこのロングトールサリー1頭しかいない」
  • ①ジワタネホと⑧ナイスプレーアスクは4人とも無印で、番組でも一度も名前が出ませんでした

なおこのレースの予想家データは番組で省略されました。紫苑ステークスは以前は土曜開催で、番組の予想対象になっていなかったためです。誰の見解を重く見るかの材料は、紫苑Sには用意されていません(セントウルSにはあります)。

土曜の中山の馬場について、ヒロシは「予報ほどは全然雨降らなかった」「めちゃくちゃ時計早かったですね、開幕週らしく」と述べています。根拠は2勝クラスの芝1200mでコースレコードに0.3秒差の1分7秒0が出たこと。「内より先行よりの傾向がもう顕著でした」と締めました。

⑨ドリームコア(1番人気・2.0倍)|5人全員が印を打って、誰も本命にしなかった

このレース最大の論点です。 ⑨ドリームコア(C.ルメール騎手・田中博康厩舎・オークス2着)は、水上○・夏目○・井内○・キムラ△・ヒロシ▲。5人全員が印を打ちながら、◎はゼロでした。

重要なのは、5人が5通りの違う理由で本命から降りていることです。

予想家 見ている材料 結論
キムラヨウヘイ(△) コース適性 右回りなら単勝2倍の馬ではない
水上学(○) レースの構造 賞金を持つ馬が勝てないのが紫苑S
松本ヒロシ(▲) 厩舎と転厩 調整が手探りでコンディションが心配
井内利彰(○) 実績とレースの性質 一番強いのは間違いないが、こういう馬が負けるレース
夏目耕四郎(○) 陣営の狙い 本丸は秋華賞。今回は次につながることを試す

具体的に見ていきます。

キムラヨウヘイは能力を認めたうえで、値付けだけを否定しました。「オークスのレベルが低いとは言ってますけど、そうは言ってもやっぱりこのメンバーでオークス2着馬はさすがに一番強いのは間違いない」。ただし「やっぱり右回りがあんまり良くない」「左回りだとご覧の通りのパーフェクトの戦績」。だから「その右回りのパフォーマンスだけ抜き出せば、単勝2倍の馬ではないですからね」。

水上学は血統を満点で評価しています。「お母さんのノームコアがこのレースを勝っていて、おばさんがクロノジェネシスですから」「荒れてなくて綺麗な芝というのは大好物の一族」。それでも本命にしない理由は、レースそのものの構造でした。「基本的に賞金を持ってる馬が走らないっていうか、叩き台で来るのがトライアル。特に紫苑ステークスってそういう傾向が強くて、賞金持ちで来て勝ったのって本当にスタニングローズぐらいじゃないですか」。結論は「不動の対抗みたいな感じ」です。

ヒロシだけは、右回り以外を心配しました。「田中博康厩舎って牝馬走らないですよね、そもそもね」「この萩原厩舎から田中博康厩舎に今回転厩してきたわけですけど、ちょっと調整の仕方もまだ手探りな感じがありますし、コンディション的な面でも僕はちょっと心配ですけどね。右回りというよりは」。

井内利彰は右回りを気にしませんでした。「右回りのCWの追い切りを見た時に別に問題ないと思ったんで、だから僕はそれは全然気にしてないから対抗にしてる」「これが一番強いのはもう普通に考えて間違いない」。そのうえで、こう続けます。「こういう馬が負けるのがこのレース。1番人気になってる馬ってのは必ずこういう馬なんですよ」。水上とはまったく違う語り口で、同じ「トライアルの構造」に着地しています。

夏目耕四郎は「消極的対抗っていう感じですよね」と表現しました。同じ勝負服のスターアニスがスプリンターズステークスへ向かうと発表済みであることから、「秋華賞の本丸がドリームコアであることは間違いない」。だから「今回勝ち負けよりも、何かしら次に向けてのテーマを持って、陣営とルメールジョッキーでレースの中で何かを試すなら試す」と読みます。それでも「3着内には相当な確率で来そう」と付け加えました。

5つの留保はすべて、馬の外側の条件に付いています。 右回り、厩舎、転厩、レースの性質、陣営の狙い。「能力が足りない」という留保だけが、一つもありません。 だから印は消えず、◎だけが消えました。

そのオークスも、本命が割れた一戦でした。2026オークスで1番人気スターアニスを誰も本命にしなかった理由は、今回とほぼ同じ構図です。

【競馬予想TV】2026オークス予想まとめ|スターアニスを誰も本命にしなかった理由
2026オークスの競馬予想TV予想を詳細まとめ。1番人気スターアニスを全員がスルーした理由と、5人の予想家が本命に選んだ馬の評価を解説します。

⑩ジッピーチューン(3番人気・7.1倍)|夏目の本命に、水上がその場で反論した

夏目耕四郎の◎の根拠はラップです。中山芝2000mのやや重は「あまりそのラップの緩急がつかない、いわゆる平均ラップ・持続ラップみたいなレース」で、「瞬発力とかよりはスピードの持続性がどれぐらいあるかを見た方がいい」。中核はクイーンカップの「上がり3ハロンの失速している区間が一つもないラップ」でした。

もう1つは収得賞金です。「1150万で僕はだいぶ危ないと思うんですよ。だからそういう意味では、確実に3着以内に入るためにやっぱりちょっとポジションは取りに行くと思う」。

ここに水上学がその場で反論しました。「でもポジション取りに行ったら、クイーンカップのレースと違うレースになるから、夏目さんの言ってる理論は崩れると思いますけどね」。夏目は「確かにそうっすね」と一度認めたうえで、テンションの高さと血統から「前より仕様の馬」だと組み直しています。

水上が無印にした理由は血統でした。「とにかく軽いんですよ、血統がね。ロードカナロアでお母さんがバリバリのダート血統」「血統的にパワーがかなり他のライバルに比べると足らないので、だから僕はもう思い切って無印にしました」。

②サムシングスイート(5番人気・12.1倍)|水上とヒロシが本命にした「盲点」

水上学の◎の言葉は「これが一番盲点になるかなと思う」。根拠は3つです。

  • 父サートルナーリアが当該コースでGIを2勝している
  • 母の父ヴィクトワールピサも中山のGI勝ち馬で「こういった坂コースは大好物だと思います」
  • 未勝利勝ちが中山芝2000mの2分3秒1と、時計のかかる馬場での勝利である

数字としてはサートルナーリア産駒の中山野芝2000mが2-2-1-5。結論は「明日の不確定要素を全部クリアできるものを持っているのはサムシングスイート」でした。

ヒロシの◎は操作性の改善です。「操作性の難しさがあって、なかなかそれで未勝利を勝てなかった」ものが「その辺が随分改善されてきました」。

面白いのは井内利彰が無印なのに調教は褒めていることです。「動きは良かったと思いますね」「前回に比べると出来は間違いなく上がってると思います」。評価と印がずれている唯一の馬で、理由は印を3頭に絞る方針にあります。

③リアライズルミナス(2番人気・4.8倍)|喉鳴りの説明に、3人が別々の角度から反論した

前走で喉が鳴って失速し、今回は舌を縛って出走します。ヒロシの説明は「呼吸不全というかね、喉がちょっと鳴って、その影響で最後失速しちゃった」「今回はその対策として舌を縛って」。

この説明に、3人が別々の角度から異を唱えました。

  • 水上学=分類から疑う。「喉が鳴るって3つあるじゃん。舌を巻き込んだのが1つと、あとエントラップメントと喉の形質異常」「エントラップメントだったら手術するじゃないですか」。以前に重賞で本命にして敗れた経験から「舌を縛る馬ってそんなに信頼しちゃいけないな、特に坂あるコースでは」
  • 井内利彰=前提そのものを否定。「今までも縛らなくてもなってなかった」「競馬に行ってなったからって言って必ず喉鳴りとは限らない」
  • キムラヨウヘイ=因果を否定。新聞の「雨が降ると喉鳴り」という説明に対して「これ例えば舌が巻き込んでたんだったら、雨はあんまり関係ないですからね」

夏目耕四郎は別の不安を挙げました。オークス後に2200mを使った点を重く見て「陣営も1600・2000よりはこっちっていうふうに判断して…と考えると、ちょっと不安ですよね」。

結果として、2番人気なのに◎はゼロ。最上位の印はヒロシの○で、予想家4人に限れば井内の▲が最上位です。陣営が出した1つの説明に、3人が分類・事実関係・因果という別々の角度から反論している——ドリームコアと同じ構図が、もう1頭ありました。

⑤ファムクラジューズ(8番人気・32.5倍)|キムラが自分の本命の弱点を自分で明かした

キムラヨウヘイの◎の評価は高く、「もしかしたらこのメンバーで一番強いのかなとも思っているぐらい」。根拠は2走前です。3歳の牡馬牝馬混合戦で、この馬以外の上位馬はすべて3歳牡馬。その牡馬たちはその後オープンでも好走・善戦しています。

前走フローラSの惨敗は馬体減で度外視しました。「春は424キロでデビューしてから馬体が減り続けて、最後402キロまで減っちゃいました」「10キロぐらい増えて出てくれば、(2走前)だけ走れば全然足りるメンバー」。

注目すべきは、推している本人が減点材料を自分で出したことです。 「陣営は言ってますね、右回りがかなり不安であると」「陣営があそこまで言うってことは、多分本当にそうなんだと思います」「逆にそれがなければ本当にもっと勝負したかったぐらい。それでちょっと下げましたけど」。

逆の見方も明確です。水上学は前走フローラSでこの馬を本命にして敗れた当事者でした。「東京の2000mであれだけ強調して本命にした以上、中山の2000mで本命にできないので、だったらもう無印にしましょう」。ヒロシは「明らかに力足りないと思う」。ただし井内は無印ながら「フットワークを見てると、ただ小回りは向いてるんじゃないかな。ピッチ、歩幅が結構狭いので」と述べています。

⑦ロングトールサリー(10番人気・41.1倍)|井内が「逃げる」と読んだ理由

井内利彰の◎の根拠は3つです。

  • 福永祐一調教師が2週続けて追い切りに騎乗した。「これは絶対なんかあると思う」「本当にここで権利取るために使いに来てる」
  • 杉原誠人騎手の起用。「これ杉原騎手に頼んだってことは、もう間違いなく僕は逃げると思ってる」
  • 前走・筑紫特別で速いペースを離れた3番手で追走した経験

逃げ争いについては、大外⑪ベンヴェヌータを警戒しつつ「枠はこっちの方が内なんで、先手は取れるでしょうね」。水上も「⑪ベンヴェヌータは逃げなきゃいけない馬では僕はないと思う」と一致しました。

一方で、この馬には能力そのものへの留保が付いています。夏目(無印)は「先行してっていう形でバランスだけ見ると、なんかめっちゃ買いそうな感じするんですけど、やっぱりスピードの証明がちょっとこのレベルではないので消しました」。水上(無印)は「パフォーマンス的にレースを見てると、買える要素は全くないですよね」。

10番人気に◎を打った人と、「買える要素は全くない」と言った人が、同じ番組に並んでいます。

【コラム】「今年の3歳牝馬は弱い」|キムラの物差しが3頭を同じ論法で貫いている

キムラヨウヘイの評価には、1本の物差しが通っています。

主張はこうです。「今年の3歳牝馬は弱いんですよ。2勝クラスの1800m以上を勝った馬は2頭しか今いない」。夏競馬の3歳馬成績も、例年17勝・複勝率4割程度に対して今年は11勝・複勝率3割。ただし弱いのは牝馬の側だとしたうえで、結論は「同世代の牝馬同士の戦績は評価しない方がいい」。

この物差しが3頭を貫いています。

  1. ◎⑤ファムクラジューズを推す理由——牡馬相手の実績を採る
  2. ②サムシングスイートを△に下げる理由——「前走が1勝クラスから牡馬混合戦なんですけど、上位4頭が全て3歳牝馬だったんですよ」「牡馬相手の実績を持ち合わせていないので、前走の戦績は評価できない」
  3. ③リアライズルミナスへの評価——「オークス4着馬が1勝クラスで1番人気になって負けちゃってる」

これに水上学が反証しました。「2勝クラスを夏に勝った3歳牝馬は確かにいないかもしれないけど、すでに3勝クラスに在籍してる3歳牝馬が結構いるんですよ」。

さらに、同じ収得賞金1150万円が正反対に読まれています。夏目は「1150万で僕はだいぶ危ないと思う」→だからポジションを取りに行く→だから◎。キムラは「1050だと多分行けちゃうんでしょうね、秋華賞」。片方には「勝負しに来る根拠」、もう片方には「無理をしない根拠」になりました。

印は入ったが、語られた量が少ない3頭

  • ④マスターソアラ(4番人気・9.1倍/夏目▲)。「かなり離れた3番手評価」「これも初の右回り、初の2000m」「ポジション取れなさそうなところがマイナス」
  • ⑪ベンヴェヌータ(6番人気・13.3倍/水上▲)。「前走で実際にこの中山の2000mを勝っている」「骨折明けっていうのはマイナスですけど、人気がないんだったらこれは買っておいた方がいい」。骨折明けに触れたのは水上だけです
  • ⑥アストリル(7番人気・20.2倍)。水上・キムラ・夏目の3人が△を打ち、3人とも買い目に組み込んでいるのに、なぜ買うのかを誰も説明していません。 しかも前走かもめ島特別が重馬場での2着で、11頭でこの馬だけが重馬場の実績を持っています。夏目が「明日は雨の想定」と明言していることと合わせると、雨で最も恩恵を受けうる馬が無説明のまま並んでいることになります

番組データが残した4頭と、4人の本命の食い違い

番組が示した「3着以内に来たことがない条件」は3つです。

条件 成績 該当馬
前走 函館 (0-0-0-10) ⑥アストリル・⑧ナイスプレーアスク
前走 2000m (0-0-1-10) ①ジワタネホ・②サムシングスイート・⑤ファムクラジューズ・⑪ベンヴェヌータ
前走 4角2番手以内 (0-0-1-25) ③リアライズルミナス

通過したのは④マスターソアラ・⑦ロングトールサリー・⑨ドリームコア・⑩ジッピーチューンの4頭です。

ここに、番組内では誰も口にしなかった対応関係があります。夏目の◎⑩と井内の◎⑦は、この通過4頭から出ています。逆にキムラの◎⑤と、水上・ヒロシの◎②は、前走2000mという条件で消える側にいます。 4人はデータの上でも2対2に割れました。

このレースの選択は、ドリームコアを軸に3着内を拾うか、消える側の本命に乗るかです。


🐎 産経賞セントウルステークス2026|阪神芝1200m・15:30発走、16頭立て

印一覧と、このレースだけにある「重みづけの材料」

1着馬にスプリンターズステークスへの優先出走権が与えられる別定戦です。まず上位人気と◎▲が入った馬に絞った抜粋を置きます。

馬番 馬名 人気 キムラ 水上 夏目 井内 ヒロシ
③ フリッカージャブ 1 ▲ △ ◎ ○
⑧ ファストネットワーク 2 ◎ △ ○ ◎
⑨ ピューロマジック 3 ○ △
⑤ ダイヤモンドノット 4 △ △ ○
① ママコチャ 5 ○ △ ▲
⑮ ビッグシーザー 7 ◎ △ ▲
⑪ ヨシノイースター 8 ▲ △ ◎
④ ティニア 15 ▲
全16頭の印一覧を見る

| 馬番 | 馬名 | 人気 | キムラ | 水上 | 夏目 | 井内 | ヒロシ |
|:--:|:--|:--:|:--:|:--:|:--:|:--:|:--:|
| ① | ママコチャ | 5 | ○ | △ | ▲ | | |
| ② | クラスペディア | 12 | | | | | |
| ③ | フリッカージャブ | 1 | ▲ | △ | **◎** | ○ | |
| ④ | ティニア | 15 | | | | ▲ | |
| ⑤ | ダイヤモンドノット | 4 | | △ | △ | | ○ |
| ⑥ | プロトポロス | 16 | | | | | |
| ⑦ | メイショウヨゾラ | 10 | | | △ | | |
| ⑧ | ファストネットワーク | 2 | **◎** | △ | ○ | | **◎** |
| ⑨ | ピューロマジック | 3 | | ○ | △ | | |
| ⑩ | ヤブサメ | 13 | | △ | | | |
| ⑪ | ヨシノイースター | 8 | | ▲ | △ | **◎** | |
| ⑫ | レッドモンレーヴ | 6 | | | △ | | |
| ⑬ | カルプスペルシュ | 11 | | △ | | | |
| ⑭ | タマモブラックタイ | 14 | | △ | | | |
| ⑮ | ビッグシーザー | 7 | | **◎** | △ | | ▲ |
| ⑯ | タマモイカロス | 9 | | | | | |

紫苑Sと違い、このレースには予想家の過去成績が出ています。 キムラヨウヘイが回収率130%で「馬券上手」と評され、井内利彰は軸馬の3着内率が5割近く、そして番組で最も good と紹介されたのは夏目耕四郎でした(2勝を含む複数回の好走)。MCは「いや夏目さんが一番でしょ」と指摘しています。誰の見解を重く見るかを決めたい方は、この材料が使えます。

阪神の馬場も開幕週です。土曜はやや重から良に変わりました。ただし「中山に比べると結構差しも効いてました」「圧倒的に内有利という感じではなかったですね」と、中山との違いが明言されています。

過去5年の勝ち馬も、水上の穴◎を考えるうえで参考になります。

年 開催 勝ち馬 人気
2025 阪神 カンチェンジュンガ 8番人気
2024 中京 トウシンマカオ 2番人気
2023 阪神 テイエムスパーダ 14番人気
2022 中京 メイケイエール 1番人気
2021 中京 レシステンシア 1番人気

阪神開催の2年はいずれも人気薄が勝ち、中京開催の3年は1〜2番人気の決着です。今年は阪神開催にあたります。

表からは読めない点が4つあります。キムラと井内は紫苑Sに続いて3頭しか印を打っていません(キムラ◎⑧・○①・▲③/井内◎⑪・○③・▲④)。水上は10頭、夏目は9頭に広げました。ただし水上の△⑤ダイヤモンドノットと△⑭タマモブラックタイの2頭は買い目に入っていません。そして②クラスペディア・⑥プロトポロス・⑯タマモイカロスは4人とも無印です。

③フリッカージャブ(1番人気・3.3倍)|「坂」という1語に、4人が4通りの答えを出した

夏目耕四郎の◎ですが、本人が留保を3回つけた珍しいケースです。「この参考ラップを重馬場で取ってしまったので、この時点でちょっと間違えてる可能性がある」「そんなにドンピシャではないですよね」「このラップの適性だけでどうこうできるようなメンバーじゃない」。

さらに、第一候補ではなかったと明かしました。「本当は木村君(キムラ)と同じようにファストネットワークにしたかったんですけど、さすがに日本初出走だとぴったりにはならないんで、泣く泣く評価は1枚落としました」。

実質の根拠は安定感です。「芝1200m戦に使い始めてからほぼほぼ崩れてない。この安定感もちょっと恐ろしい」「前哨戦で57kgだったら、どんな競馬してもさすがに変なことにはならないだろう」。

この馬をめぐる争点が「阪神の坂」でした。同じ1語に、4人が4通りの答えを出しています。

  • ヒロシ(△)=価値判断で減点。「今回は大幅に相手強化で坂がある阪神。マイナス材料しか見当たらないんで、ちょっと勝つことは僕はないんじゃないかな」「坂で失速するんじゃないかと僕は思ってます」
  • 水上学(△)=計測で反論。「阪神の坂って2メートルしか上がらないんですよ。中山は3メートルじゃないですか」「阪神の坂は登り始めるまでがぐーっと下るんですけど、中山の場合は下りの勢いがつけられない」「だから阪神の坂の方が上るのは楽なんですよ」「気にするんだったらむしろ本番の方」
  • 夏目耕四郎(◎)=目的で処理。「小倉・新潟・京都は平坦ですもんね。でも次スプリンターズ行くこと考えたら、そんなこと言ってらんないでしょって思いますし」
  • 井内利彰(○)=調教で処理。「坂路で好時計が出る馬ですから大丈夫かな」

同じ「坂」という言葉が、片方では価値判断になり、片方では計測になっています。

⑧ファストネットワーク(2番人気・4.3倍)|レース映像が1本も出ない馬を、4人はどう扱ったか

まず状況が特殊です。ヒロシいわく「この馬の映像は大人の事情で出せない」。レース映像が1本も流れない馬が、2番人気に推されています。

  • キムラヨウヘイ(◎)。「香港の短距離界のトップ5ぐらいに位置する馬」「近年、香港馬のレベルが非常に上がっていて」「中国が馬券発売解禁に踏み出してる関係で、香港競馬にかなり投資がされてる」「前走が香港だった馬はベタ買いしてもプラスになるぐらい」
  • ヒロシ(◎)。「ここで負けているようじゃ…スプリンターズステークスに通用するわけがない」。追い切りは「走りのバランスはすごくいいと思います」
  • 夏目耕四郎(○)。「キムラ君の解説にほぼ同意」。本命にできない理由は自分の理論の限界でした。「スタートがめちゃくちゃ速いタイプのスプリンターじゃないので、ちょっと日本のラップに当てはめるとぴったりではない」。前走のチェアマンズスプリントプライズでは1秒以上離された馬がいる中、この馬はサトノレーヴと0.3秒差。「サトノレーヴがここにいたら、もう断然1番人気じゃないですか」
  • 水上学(△)。材料は全部肯定したうえで、勝ち負けだけを否定します。「高速馬場には多分ならない…それはやっぱり香港馬にとっては大きなプラス」。一方で「ブリンカーをつけた馬が、ほとんど小頭数の経験しか実はこの馬ないんですよね。で14頭立ての時に5着に負けてるんですよ。でこの16頭立てのど真ん中に放り込まれたっていうのが、これが嫌ですよね」「だから僕は頭はないような気がする」
  • 井内利彰(無印)。判断そのものを降りました。「調教はあれしかないので判断は難しい」「香港の馬も日本に来て同じ実力を出せるかどうかっていうのはやってみないと分からない。それで人気するんだったら買う必要はない」

同じ「日本初出走の香港馬」という不確実性が、キムラには買う理由、井内には買わない理由、水上には3着まで、夏目には本命を打てない理由になりました。 この記事で最も分かりやすい「材料は同じ、使い道が違う」の実例です。

⑮ビッグシーザー(7番人気・20.3倍)|同じ1週前50秒8を、キムラは上向き・井内は中身なしと読んだ

このレース最大の見どころが、この1つの数字です。

  • キムラヨウヘイ(無印だが「穴だったらこれかな」)=厩舎パターンで読む。「杉山晴紀厩舎は1週前に速い追い切り時計を出すのが勝負調教パターン」。前走アイビスサマーダッシュはクラスターカップ除外見込みで急遽の前倒し参戦だったため「1週前に54秒80とかなり遅い時計しか出せなかった」。「それが今回50秒8という速い時計を出せましたので、状態的には今回は復活があってもいい局面」
  • 井内利彰(無印)=まったく逆。「僕は逆ですね。アイビスサマーダッシュは完全に良かったと思うんで。あれは1週前を時計を出さずに、最終追い切りで速い時計を出したんですよね」。さらに数字の中身へ踏み込みます。「1週前に50秒って出ても、エイトを見ると2歳の新馬に1馬身遅れてる」

そのアイビスサマーダッシュの回はアイビスSD・クイーンS2026の予想まとめに残しています。今回2人が正反対に読んだ、その前走そのものを扱った回です。

【アイビスサマーダッシュ・クイーンS2026】競馬予想TV!4人の本命と買い目
2026年8月1日放送の競馬予想TV!から、アイビスサマーダッシュとクイーンSの4予想家の本命・印・買い目を金額まで掲載。アイビスSDは2人が1番人気に集中、クイーンSは本命が4人4頭に分裂しました。

水上学(◎)は数字ではなく血統と開催場で押しました。父ビッグアーサーがこのレースの勝ち馬で、昨年の勝ち馬も同産駒。「父の産駒の阪神の野芝開催が本当にいいんですね。2-2-2-9、1200m」「単勝回収値が168、複勝回収値で134」。ただし正直でもあります。「来るか来ないかの確率で言ったら来ない確率の方が高いですよ。だけど来た時のリターンはかなり大きい」。先ほどの「阪神開催の2年は人気薄が勝っている」と合わせて読むと、この◎の位置づけが見えてきます。

ヒロシ(▲)は「先着された馬はママコチャしかいないんで、相手にも恵まれてるなっていう」。夏目(△)は千直を挟んだことで行きっぷりが改善する可能性に期待し「かなり面白いんじゃないですかね」。

◎を打った人と、無印にして「中身が伴わない」と言った人が同居しています。追い切りの時計は数字が1つでも、読み方は1つではありません。

⑪ヨシノイースター(8番人気・20.4倍)|「時計が速くなる」が、買い材料にも消し材料にもなった

井内利彰の◎は坂路の時計です。「開幕週の阪神はとにかく全体時計が速くて、2ハロンの時計も速いっていうのがいい」。指標も明示しました。「阪神開催は常に4ハロン時計と2ハロン時計をセントウルステークスでは重視してて、速い時計を出せるかどうか」。数字は今年52.6の24.4で、昨年このレース7着時が53.8の24.2。つまり「全体時計だけが速くなってる」。結論は「この坂路の追い切りの時計だけで言うと、もう本当にこのメンバー1番」。

ところがキムラヨウヘイ(無印)は、同じ「時計が速くなる」を消し材料に使いました。父ルーラーシップは1200m以下の高速決着で成績を落とす傾向があり、「ヨシノイースターも走っている時計がいつも一緒なんですよね、1分7秒台後半」「たぶん明日は1分7秒前半は出ますんで、とりあえず着順は落とす」。前走3着も「道悪が向いて3着だったので、当時ほどは評価できない」。

水上学(▲)は馬場で見ます。 「この馬はミスターやや重で、やや重に限ると3-2-0-2」「重馬場・不良馬場になっちゃうと0-1-0-3」。そのうえで「明日は多分それどんぴしゃの馬場状態」。買い方も本人が明かしています。「僕はヨシノイースターかビッグシーザーか、どっちかが3着に来れば当たるっていうような馬券を買う」。

井内は調教の時計を、キムラはレースの走破時計を見ています。 そのうえ冒頭で触れたとおり雨の読みが逆(水上=やや重/キムラ=そこまで降らない)なので、印も逆になりました。予想の分岐が、能力評価ではなく前提条件にある実例です。

⑨ピューロマジック(3番人気・5.4倍)|水上が調教師に直接聞いていた

水上学の○です。「暑い時期に重賞2つ勝っちゃってるんで、もうお釣りはそんなないと思うんですよね。ただ、崩れてもまあ3着ぐらいは取れるんじゃないのかな」。

ここで取材のエピソードが出ます。「僕、盛岡で安田調教師と一緒だったんですよね」「先生どうなんですか、これもうサマースプリントだけなんですかって(聞いたら)、いやもうスプリンターズも頑張りますって言って」「馬のインサイドはそう言ってますよ」。結論は「明日まではとりあえず高い評価をした方がいい」でした。

キムラヨウヘイ(無印)は、同じ前走を後遺症で切ります。 「この馬はすごい折り合い面でかなり苦労していた面があって、直線コースで行くだけの競馬をしちゃうと、やっぱり次走に後遺症というかもあります」「買いません」。井内利彰(無印)も「間違いなく今回も行かないと結果が出なさそう」「前回よりはそんなに1週前も時計が出てないんで」。

なお坂について水上は「阪神の坂はこなせると思いますけど、中山の坂はやっぱりピューロマジックはダメだと思う」と述べています。

①ママコチャ(5番人気・10.6倍)と④ティニア(15番人気・92.3倍)

①ママコチャは、同じ「今年の調教55秒台」から3人が別の結論に行き着いた馬です。このレースを2年連続2着している実績馬でもあります。

  • 夏目(▲)「なんか衰え始めてるのかなっていうふうに見えるところは」。それでも「基本、暖かい時期はずっと買っとこうかなと思ってる馬ですので、3番手では印は入れました」
  • 井内(無印)「ママコチャも55秒台だもんね、今年はね。だからママコチャは全然消しますけども」
  • キムラ(○)は調教に触れず、別の軸で買いました。「この馬はやっぱり折り合い面がかなりネックになるタイプなので、距離短縮ローテがかなり強いんですよね」「今回久々、1年半ぶりの距離短縮ローテということで、今回ちょっと買いたい」

同じ数字を、残す・切る・見ないの3通りです。

④ティニアは、井内利彰の▲がこの日いちばんの穴推奨でした。「去年8着だったんですけど…それぐらい(今年と)似てる」「今年はもう全然違うんで、こっち本命でもよかったかなっていうぐらい」。他の3人は無印です。

番組データが残した2頭と、語られなかった9頭

阪神開催の2回から取ったデータです。3着以内なしの条件が前走オープン特別以下/前走4コーナー10番手以下/前走2桁着順、2着以内なしの条件が前走から乗り替わっていない馬。

残ったのは⑧ファストネットワークと⑬カルプスペルシュ(11番人気・50.7倍)の2頭で、MCは「2頭に絞れちゃったということですから…1点なんでね」と勧めました。

ただし、ここにも食い違いがあります。⑬に印を打ったのは水上の△だけで、他の3人は無印。しかもこの馬について個別のコメントは番組内で一度も出ていません。データが推す1点に、4人の◎は1頭も乗っていないことになります。

個別の検討がなかったのは②⑤⑥⑦⑩⑫⑬⑭⑯の9頭です。とくに4番人気⑤ダイヤモンドノットにはヒロシが○を打っている一方、キムラは「もしこれが中京のセントウルステークスであればこれらの馬を買うところなんですけど」と、⑫レッドモンレーヴとあわせて阪神では買わない側に置いています。この食い違いは事実として書くにとどめます。


💰 4人の買い目一覧と、井内利彰が3頭しか買わない理由

買い目の形は、予想の形とそのまま一致します。

紫苑ステークス

予想家 合計 点数 内訳
水上学 6,700円 7点 ワイド②-⑨3,000/②-⑪1,500/②-⑥1,000、馬単②→③⑥⑨⑪ 各300
キムラヨウヘイ 25,000円 51点 単勝⑤3,300/複勝⑤2,800/馬連⑤-7頭 各900/3連複⑤-7頭-総流し 各300
夏目耕四郎 10,000円 16点 単勝⑩2,000/馬連⑨-⑩2,200ほか/3連複③-⑨-⑩1,500ほか
井内利彰 10,300円 7点 単勝⑦2,000/複勝⑦5,000/馬連・ワイド・3連複を⑦-③⑨のみ

産経賞セントウルステークス

予想家 合計 点数 内訳
水上学 8,300円 25点 複勝⑮2,300/3連複⑪⑮軸で③⑨・①⑧・⑩⑬へ
キムラヨウヘイ 25,000円 8点 単勝⑧4,400・①2,900/複勝⑧6,000・①6,000/馬連Box①③⑧/ワイド①-⑧3,300
夏目耕四郎 10,000円 34点 全点が3連複(③-⑤-⑨1,000、③-⑤-⑧800ほか)
井内利彰 10,100円 6点 単勝⑪4,000/馬連⑪-③④/ワイド⑪-③3,000・⑪-④/3連複⑪-③④

金額の置き方から読めることが4つあります。

  1. 井内利彰は両レースとも印を3頭だけに打ち、買い目もその3頭で完結させました。 紫苑Sでは10番人気の本命の複勝に5,000円と、買い目の半分近くを充てています
  2. 水上学は両レースとも単勝を買っていません。 紫苑Sはワイド3点に5,500円を集中させ、セントウルSは◎⑮の複勝に2,300円を置いています
  3. キムラヨウヘイは両レースとも25,000円で固定しており、セントウルSは単勝と複勝だけで19,300円と投資の77%を占めます
  4. 夏目耕四郎はセントウルSの10,000円を全点3連複に充て、単勝も馬連も買っていません

点数ではなく金額の置き方を見ると、その人が何を確信して何を保険にしているかが分かります。


🎯 4人の狙い目レース|キムラは中山9Rの単複に22,700円

札幌・阪神・中山の3場から、それぞれ自信のあるレースを選ぶコーナーです。本編2レースより先に締め切るものがあるので、時刻にご注意ください。

発走 レース 予想家 本命 買い目
14:20 阪神9R(1800m) 夏目耕四郎 ③ボーントゥウォリア 5,000円・3点(全点が馬連)
14:30 中山9R 浦安特別 キムラヨウヘイ ⑯ドントゥザムーン 25,000円・4点
15:05 中山10R セプテンバーS(1200m) 井内利彰 ⑦ルーフ 10,500円・6点
— 札幌11R 丹頂S(芝2600m) 水上学 ⑫ゴールデンスナップ 7,000円・6点

理由も簡潔に紹介します。

  • キムラは枠順の極端な偏りに賭けました。「この馬はあんまり砂をかぶりたくないタイプで、外枠を引くとほぼ毎回好走、内枠を引くと毎回凡走。1桁馬番だと全敗になっています」「前走、本当に不運なことにずっと極端な内枠を引き続けて、4着、5着、15着、13着、13着。今回久々にいい枠、16番枠を引き出した」
  • 水上は父の現役実績で絞りました。「札幌2600m、この開催は8回ぐらい行われているんですけど、そのうちお父さんが現役時代に菊花賞を勝った馬が5勝してるんですよね」。該当する数頭のなかから「なんといっても去年の2着馬ということ。それから母の父がタニノギムレットということで、洋芝に非常に合ってる」
  • 夏目は前走の時計。「まだ1戦1勝なんですけども、前走の未勝利戦がちょっと破格のタイムでして、2着を1秒ちぎりました」
  • 井内は開幕週の調教適性。「馬場っていうよりは軽い馬なりの調教ばかりやっているのがいいですよっていうところ。これに該当してるのはこのルーフしかいなくて」「この馬は頭数が少ないときの方が勝ち鞍が多いんで、この9頭立ては絶好」

注目したいのはキムラの内訳です。単勝8,300円+複勝14,400円+馬連500円+ワイド1,800円で、単複だけで22,700円と投資の91%を占めます。 絞り込みが買い目の形に出るという話は、井内の3頭主義だけでなく、キムラの単複集中にも同じ形で表れています。


🤔 印を馬券に変えるなら|この2レースが突きつけている3つの分岐

冒頭でお伝えしたとおり、4人の◎8頭は1頭も重なりませんでした。 同じ材料を見ている4人がここまで割れるのは、軸が立てにくい回だということです。

ただし、割れ方には筋があります。読者が選ぶ分岐は3つに畳めます。どちらを選んでも、根拠は番組の中にあります。

  1. 紫苑S|ドリームコアを軸にするか、消える側の本命に乗るか。 軸にするなら、5人全員が「3着内は堅い」で一致しており、井内の「右回りを普通に走ったら普通に3着以内には来るかな」が根拠になります。乗らないなら、データ通過4頭から選ばれた夏目◎⑩・井内◎⑦か、データで消える側から選ばれた水上◎②・キムラ◎⑤かを選ぶことになります。これは「トライアルの構造を信じるか、その馬の材料を信じるか」の選択と同じです
  2. セントウルS|雨が降る前提を取るか、取らないか。 取るなら水上の「やや重に限ると3-2-0-2」で⑪ヨシノイースターの評価が上がります。取らないならキムラの「1分7秒前半が出れば着順を落とす」が効きます。同じ1頭の評価が、前提ひとつで反転します
  3. 追い切りの数字を、状態の証拠として読むか、中身から読むか。 ⑮ビッグシーザーの1週前50秒8がその分岐点です。キムラは厩舎の勝負調教パターンとして読み、井内は併走相手との着差から中身を否定しました

印が何個付いているかではなく、自分がどの前提に乗るかを決めれば、この4人のうち誰の買い目を参考にすればいいかは決まります。


📝 まとめ|留保の種類を数える

要点を整理します。

  • ドリームコアには5種類の留保が付きましたが、誰も能力を否定していません
  • ビッグシーザーの1週前50秒8は、上向きにも下向きにも読まれました
  • ヨシノイースターの「時計が速くなる」は、買い材料にも消し材料にもなりました

予想が割れる原因は、情報量の差ではありません。同じ材料を何の代理指標として使うかの差です。

持ち帰っていただきたい手順は1つだけです。留保の種類を数えてください。 ドリームコアに付いたのは右回り・厩舎・転厩・レースの構造・陣営の狙いの5種類で、能力への留保はゼロでした。対照的に⑦ロングトールサリーには、夏目の「スピードの証明がちょっとこのレベルではない」、水上の「買える要素は全くない」と、能力そのものへの留保が付いています。留保の種類が、その馬の何が問われているかを教えてくれます。

第29シーズンが開幕しました

この放送から番組は第29シーズンに入りました。放送は土曜20時からの生放送が基本です(24時からは再放送枠にあたります)。ただし来週は編成の都合で24時開始と案内されており、バレーボールアジア選手権の男子が準決勝に進めなかった場合は20時からの生放送に戻るとのことでした。療養していた市丸博司が間もなく復帰するそうです。

サマーシリーズ2026は、井内利彰が回収率148%で優勝しました。8年ぶりの夏の王者です。本人は「15レースやって、プラスが出たのがあのレースだけ」と振り返りつつ、「1万円買ったのが良かったですね。あれ、普段2千・5千円しか買わないんで。そこの計算はまあ、合ってました」と、投資額の判断は正しかったと述べています。その最終戦の回は新潟記念・中京2歳S2026の予想まとめに残しています。

【札幌記念・中京記念2026】競馬予想TV!3人が1番人気集中、5人は5頭に分裂
2026年8月15日放送の競馬予想TV!から札幌記念と中京記念の本命・印・買い目を金額まで掲載。札幌記念は4人中3人が1番人気ショウヘイに集中し、中京記念は5人が5頭に分かれました。

キムラヨウヘイは最終戦の大勝負を外して回収率を落としましたが、新シーズンに「競馬予想TV最年少の3冠を獲ります」と宣言しました。

横山ルリカさんが、12年でアシスタントを卒業しました

この日の放送をもって、横山ルリカさんが12年間務めたアシスタントを卒業しました。 2014年9月からの12年です。

  • 「私の一身上の都合で、土曜日のこの時間に出演が難しくなってしまったため、シーズンの変わり目の今週をもって卒業させていただくこととなりました」
  • 「干支が一周回るこのアシスタントを務めさせていただくというのは、本当に他の番組でもなかなかないことだと思ってます」
  • 「いつ若いアシスタントになるんだろうと思った方もいらっしゃると思いますが、そういうものだと思いますので。本当に温かい目で見守ってくださって、応援してくださった皆様、本当に心から感謝申し上げます。12年間ありがとうございました」

先に感極まったのはMCの方でした。 「俺が卒業するみたいですが」というやり取りがあり、最後は「卒業という形なんで、ぜひ予想家の枠は空いてるんで、次は予想家で出ていただきたい」と呼びかけています。

私はこの番組を長く見ていて、横山さんがアシスタントに就いた当時のことも覚えています。枠順とオッズと買い目を読み上げるだけの役に見えて、12年同じ声で続くというのは簡単なことではなかったはずです。 最後の「はい、競馬楽しんできます」は、この番組らしい終わり方でした。なお後任については番組内で言及がありません。

本日の発走時刻

  • セントウルステークス(阪神11R)15:30
  • 紫苑ステークス(中山11R)15:45

狙い目レースは阪神9R(14:20)が最も早く締め切ります。本文中のオッズは9月5日17時30分時点です。発走までに人気は動くので、購入前に最新のオッズを必ずご確認ください。

答え合わせ動画(9月22日追記)

紫苑S・セントウルSの結果をもとに、予想家の印と買い目を答え合わせした動画を公開しました。4人全員が本命にしなかった1番人気ドリームコアは3着でした。本命から外した理由は5通りあり、読みが当たった人と馬券が戻った人は別でした。

【競馬予想TV】紫苑S 単勝2.0倍ドリームコアを4人全員が本命にしなかった理由と、3着という答え
単勝2.0倍の1番人気ドリームコアを、競馬予想TVの予想家4人全員が本命にしませんでした。結果は3着。4人が本命から外した理由は5通り。どの読みが当たったか、そして「読みが当たった人」と「馬券が戻った人」が別だった理由を答え合わせします。▼...

こちらもおすすめ

【競馬予想TV】2026オークス予想まとめ|スターアニスを誰も本命にしなかった理由
2026オークスの競馬予想TV予想を詳細まとめ。1番人気スターアニスを全員がスルーした理由と、5人の予想家が本命に選んだ馬の評価を解説します。
【アイビスサマーダッシュ・クイーンS2026】競馬予想TV!4人の本命と買い目
2026年8月1日放送の競馬予想TV!から、アイビスサマーダッシュとクイーンSの4予想家の本命・印・買い目を金額まで掲載。アイビスSDは2人が1番人気に集中、クイーンSは本命が4人4頭に分裂しました。
【札幌記念・中京記念2026】競馬予想TV!3人が1番人気集中、5人は5頭に分裂
2026年8月15日放送の競馬予想TV!から札幌記念と中京記念の本命・印・買い目を金額まで掲載。札幌記念は4人中3人が1番人気ショウヘイに集中し、中京記念は5人が5頭に分かれました。

番組の放送予定や出演者は競馬予想TV!の公式番組ページ(フジテレビONE TWO NEXT)で確認できます。印だけでなく議論のニュアンスまで確かめたい方は、番組そのものをご覧ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました