【競馬予想TV】セントライト記念・ローズS2026|1番人気に◎ゼロが2週連続、ルリカショックは続く
「1番人気が消されているのは分かった。でも、なぜ消されたのかが書いてない」——競馬予想TVのセントライト記念・ローズステークス2026を見ても、印の一覧表だけではそこが分からないままです。
結論からお伝えします。2026年9月12日放送分で、セントライト記念の1番人気⑧ゴーイントゥスカイ(4.2倍)と、ローズステークスの1番人気⑦モンローウォーク(1.8倍)は、どちらも本命ゼロでした。前週の紫苑ステークスに続いて、2週連続で1番人気に◎が入らなかったことになります。
そしてこの記事がお伝えしたいのは、その先です。同じ「◎ゼロ」でも、2頭は消され方が正反対でした。
- 🌹 ローズSのモンローウォークは、4人が4通りの見方を示し、本命はゼロでした(亀谷敬正は消しではなく対抗評価)。誰ひとり「能力が足りない」とは言っていません
- 🏇 セントライト記念のゴーイントゥスカイは、入口が4通りで出口が1つ。血統・コース実績・追い切り・指数と別々の材料から、全員が「この舞台が合わない」の一点に着地しました
私はこの番組を毎週見て、予想家の印・買い目・討論を記録し続けています。手元に全頭分のコメントが揃っているので、この記事では予想家ごとではなく「馬ごと」に4〜5人の言葉を束ね直しました。 印が付いたかどうかより、その馬の何が問われているのかが分かります。
読了の目安は約30分です。時間がない方は、次の「結論」と、後半の「消し材料と、買わない理由は別物である」だけで足ります。
本文中のオッズは9月12日の前売りです(セントライト記念の単勝オッズは17時30分時点の表示を使用しています)。発走までに人気は動きますので、最新のオッズをご確認ください。またMC松本ヒロシの印は番組の印一覧フリップに載らないため、番組内で口頭で挙げた馬のみを併記しています。この記事は予想や馬券の推奨を目的としたものではありません。
- 🎯 結論|2レースとも1番人気に◎ゼロ、ただし「消され方」は正反対だった
- 🏇 朝日杯セントライト記念2026|中山芝2200m・16頭、1頭ずつの評価
- 印一覧(全16頭 × 5人)
- ⑤アスクエジンバラ(4番人気5.7倍)|5人中3人の本命。「コーナー4つ」で評価が一致した
- ⑧ゴーイントゥスカイ(1番人気4.2倍)|材料は4通り、出口は1つ。印は2人だけ
- ⑩バステール(3番人気5.4倍)|ダービー3着馬が、対抗3人と無印2人に割れた
- ②アウダーシア(6番人気9.3倍)|亀谷の本命。調教の読みで井内と正面衝突した
- ①ウェイクフィールド(12番人気47.7倍)|井内だけが本命にし、残り4人は検討の外に置いた
- ⑨サノノグレーター(2番人気5.4倍)|「ストライクゾーン」をめぐって水上と亀谷が真っ向から割れた
- ⑥サヴォアフェール(5番人気7.0倍)|5人全員が印を打ち、その位置がきれいにばらけた
- 印は入ったが、語られる量が少なかった馬(③④⑦⑫⑮⑯)
- 予想家4人とも無印だった3頭(⑪⑬⑭)
- 🌹 関西テレビ放送賞ローズステークス2026|阪神芝1800m・12頭、1頭ずつの評価
- 印一覧(全12頭 × 5人)
- ⑦モンローウォーク(1番人気1.8倍)|3勝3連勝の上がり馬に、4人が別々の留保を付けた
- ⑥イクシード(2番人気4.6倍)|イクイノクスの全妹に、5人が4通りの態度を取った
- ③スマートプリエール(8番人気30倍)|亀谷と井内が、別ルートで同じ本命にたどり着いた
- ①アンジュドジョワ(5番人気20倍)|予想家4人が全員無印、ヒロシだけが本命にした
- ②エンネ(3番人気5.9倍)|水上の対抗。未勝利戦の1分45秒8をどう見るか
- ⑪レイクラシック(7番人気26倍)|井内が本命と最後まで迷った1頭
- ⑫タイセイボーグ・⑧ミリタリータトゥー・⑩スウィートハピネス
- 番組内で個別の言及がなかった3頭(④⑤⑨)
- 💬 亀谷「この番組で言ってることは信じられない」|消し材料と、買わない理由は別物である
- 💰 4人の買い目一覧|同じ回で、全2点6,300円と全36点20,000円
- 📊 予想家とレースの相性|井内はローズSで204%、同じ日のセントライト記念で18%
- 📝 まとめ|ルリカショックは、まだ続いている
🎯 結論|2レースとも1番人気に◎ゼロ、ただし「消され方」は正反対だった
この回の要点は、1番人気2頭が本命ゼロだったことではなく、その消え方の質が真逆だったことです。
理由はシンプルです。消し材料が4人でバラバラに散るのは「その馬の何を疑えばいいのか、まだ定まっていない」状態で、逆に1点に収束するのは「疑う場所が特定できている」状態だからです。同じ◎ゼロでも、読者が受け取るべき意味がまったく違います。
| ローズS ⑦モンローウォーク | セントライト記念 ⑧ゴーイントゥスカイ | |
|---|---|---|
| 前売り単勝 | 1.8倍(1番人気) | 4.2倍(1番人気) |
| 本命(◎) | 0人 | 0人 |
| 印を打った人 | 4人中3人(○▲△) | 4人中1人(△のみ) |
| 消し理由 | 4人が4通り | 全員が「右回り・この舞台が合わない」 |
印の数にもそのまま出ています。 モンローウォークには予想家4人のうち3人が印を打ち、ゴーイントゥスカイに印を打ったのは水上学ひとり(白三角)だけでした。「疑いが散っている馬は押さえが打たれ、疑いが1点に定まった馬は印ごと外される」という形です。
以下、2頭それぞれについて、実際に何が語られたのかを見ていきます。
🌹 ローズS・⑦モンローウォーク(1.8倍)|4人が4通りの理由で消した
3連勝中の上がり馬に付いた留保は、4人とも別の場所を向いていました。
| 予想家 | 印 | 留保した場所 |
|---|---|---|
| 水上学 | ▲ | 条件の数(高速馬場・ワンターン・急坂がすべて初めて) |
| 井内利彰 | 無印 | 馬体(細く見える/輸送で体重が減る) |
| 高柳誠二 | △ | 脚質(バランス系でワンペース、速い脚を使えない) |
| 亀谷敬正 | ○ | 消していない。血統から評価して対抗 |
| 松本ヒロシ | △(4番手) | 消していない。逃げれば圧勝もあると展開から評価 |
水上は「早い馬場でワンターンで急坂で、いろいろこう初めてのことがたくさんあるんですよ」(ワンターン=コーナーを1回しか回らない直線的なコース)と条件の重なりを挙げ、斤量が2kg増える点も添えました。一方の井内は「こんなん、速い時計なんか、何本でも僕、対応できると思いますけどね」と時計適性はむしろ肯定したうえで、「心配してるのは体なんですよ。めっちゃ細く見えるんですよね、僕には」と別の場所を突きました。
重要なのは、誰ひとり「能力がない」とは言っていないことです。 水上の締め方がそれを端的に表しています。
「だからこれ一気に明日全部クリアしちゃったら、もうはっきり言って世代最強牝馬になる可能性すらあるわけで」(水上学)
そして4人目の亀谷は、そもそも消していません。「今のディープ2世代目っていうのは、やっぱりデンヒルと合いますよね」と血統から評価して対抗に置きました。同じ1頭に対して、疑う場所が4人とも違い、うち1人は評価している。これが「バラバラ消し」です。
🏇 セントライト記念・⑧ゴーイントゥスカイ(4.2倍)|入口は違うのに、出口が全員同じだった
こちらは逆です。 日本ダービー4着の実力馬に対して、4人が持ち出した材料はバラバラなのに、たどり着いた結論は全員同じでした。
| 予想家 | 印 | 使った材料 | 結論 |
|---|---|---|---|
| 亀谷敬正 | 無印 | コース適性 | 「東京、中山(が)合わないんで」 |
| 水上学 | △(白の一番下) | 血統(父コントレイル×母父Tapit) | 「きれいな馬場で、なおかつ直線が長くて」が最高 |
| 井内利彰 | 無印 | 追い切り(左回りと右回りの比較) | 「買って行くんなら、菊花賞の方がいい」 |
| 高柳誠二 | 無印(口頭で「4番手評価」) | 指数・牝系 | 指数はトップだが「勝っても負けてもあっさり」 |
| 松本ヒロシ | △(最低評価) | レース内容 | 「右回りをこなせるっていう根拠が何もない」 |
入口は血統・コース実績・追い切り・指数と4通りですが、出口はすべて「この舞台が合わない」に収束しています。 別々の物差しを持った4人が同じ結論に着地したという意味で、モンローウォークとは性質がまったく違う消え方です。
なお、番組では武豊騎手が中山を選んだ理由も話題になりました。見栄晴の「なんでこっちに来たかが、いまいちよくわかんないよね」に対し、亀谷は「それは武豊さんがここで練習したいからです」と即答しています。菊花賞に向けたコーナリングの試走という見立てです。

🏇 朝日杯セントライト記念2026|中山芝2200m・16頭、1頭ずつの評価
第80回 朝日杯セントライト記念(GII)は、中山競馬場の芝2200m(右・外、Bコース)で15:45発走です。 菊花賞トライアルで、3着までに優先出走権が与えられます(JRA公式のセントライト記念レース紹介)。16頭すべて57.0kgで斤量差はゼロです。
当日の馬場について、ヒロシは「もう内よりのなだれ込み馬場なんで、もうずーっと内を走ってきた馬しか馬券に絡まないっていう」と解説し、明日も「乾けば余計(内が有利に)なる」と見ていました。今年の16頭は、過去5年のどの年より多頭数になります。
印一覧(全16頭 × 5人)
印の意味は◎本命/○対抗/▲単穴/△押さえです。番組の印一覧フリップ(予想家4人)に、音声から確認したMC松本ヒロシの印を加えた一覧です。
| 馬番・馬名 | 亀谷 | 水上 | 高柳 | 井内 | ヒロシ |
|---|---|---|---|---|---|
| ① ウェイクフィールド | ◎ | ||||
| ② アウダーシア | ◎ | ▲ | △ | ||
| ③ バドリナート | △ | ||||
| ④ リッツパーティー | △ | ||||
| ⑤ アスクエジンバラ | ▲ | ◎ | ◎ | △ | ◎ |
| ⑥ サヴォアフェール | △ | △ | ▲ | ○ | ▲ |
| ⑦ ジャスティンシカゴ | △ | ||||
| ⑧ ゴーイントゥスカイ | △ | △ | |||
| ⑨ サノノグレーター | ○ | △ | △ | ▲ | |
| ⑩ バステール | ○ | ○ | ○ | ||
| ⑪ ミリオンクラウン | |||||
| ⑫ ラージアンサンブル | △ | ||||
| ⑬ フウセン | |||||
| ⑭ ティラーノ | |||||
| ⑮ エリプティクカーブ | △ | ||||
| ⑯ ラディアントスター | △ | △ |
⑪ミリオンクラウン・⑬フウセン・⑭ティラーノの3頭は、予想家4人とも無印です。見栄晴は本命の並びを見て「ちょうど4人とも内枠の馬を本命と」「井内君だけが、春、クラシック組ではない、上がり馬を本命にしてきた」とまとめています。
⑤アスクエジンバラ(4番人気5.7倍)|5人中3人の本命。「コーナー4つ」で評価が一致した
この日いちばん本命が集まったのが、皐月賞組で最先着のアスクエジンバラです。 水上・高柳・ヒロシの3人が◎を打ちました。
3人の入口はそれぞれ違いますが、たどり着いた言葉は「コーナー4つの適性」(直線に入るまでに曲がるコーナーが4つ=小回りに近い周り方)で一致しています。
- 💠 水上(血統・レース質): 皐月賞とダービー両方に出た馬は「皐月賞の着順の良かった方が来る」。父リオンディーズ×母父マンハッタンカフェは「芝の通算の複勝率が43%」のニックスで、近親に中山コーナー4つの実績馬が並ぶ
- 📊 高柳(指数・牝系): 平均指数(番組独自のスピード評価数値)は2位タイ。「最初小回りの小倉と札幌で2勝して、あと京都内回りの2歳ステークスで2着」と、フリップに載らない小回り実績を挙げた。ファミリーナンバーは「20年以降はもう地力系で、1と16」
- 🎥 ヒロシ(馬場・コース形態): 「コーナー4回の舞台なら、メンバー最強と言ってもいい」。ホープフルステークスのときと馬場が似ており、あのときも内を回った馬が上位を占めた
一方で、残る2人は距離を取っています。 亀谷は3番手評価(▲)にとどめ、その理由をオッズで説明しました。
「アスクエジンバラは別にね、去年のミュージアムマイルの(ような存在)。ただ、まあ、僕はミュージアムマイルの方が強いと思うんで、それと同じオッズ、同じようなオッズで買いたくはないですよね」(亀谷敬正)
井内は△で、調教を評価しつつ「逆に言ったら前哨戦というか、叩き初戦ならいい」「だからまあ、僕は本命じゃないからこれも来ない可能性も全然あると思ってる」と、あくまで相手の1頭という位置づけでした。同じ馬に対して「本命3人・評価は保留2人」という、この日でいちばん分かりやすい分かれ方です。
なお水上自身は、見栄晴の「自信の本命と」という振りに「自信?自信はないです」と答えています。当初は3強と見ており、決め手は「確実に前にいけるから」でした。

⑧ゴーイントゥスカイ(1番人気4.2倍)|材料は4通り、出口は1つ。印は2人だけ
結論はすでに書いたとおりですが、個別の材料はそれぞれかなり具体的です。
水上は父コントレイルのデータをこう説明しました。
「これコントレイルはこれなんですよ。距離延長の方が連対率は高いんですよね」「(前走から見て)距離延長の広いコース…じゃあ逆だからね、今回。距離短縮の狭いコースだから」(水上学)
そのうえで「母父タピットで父がこの系統」なら「きれいな馬場で上がりがとにかく早くなるシチュエーションっていうのが最高」と述べ、印は白三角の一番下に置いています。
井内は追い切りを左右で比較しています。
「前走はダービーですし、左回りでの追い切り…終い36.5、11.2という」「で、今回は右回りで(追い切り)。終い馬場、今週はかかったようですが12.5と」「だから、あの馬場差のように左回りの方がいいんじゃないかなと思うんですよね。買って行くんなら、菊花賞の方がいいんじゃないかな」(井内利彰)
高柳は指数トップであることを認めたうえで、2つの穴を指摘しました。唯一の小回り経験である京都2歳ステークスでアスクエジンバラに先着されていることと、牝系がバランス系の13号族であることです。「バランス系でこのレース、過去6年で…(2頭が)勝ったんですけど、それ以外はみんな着外」なので「勝っても負けてもあっさりかなっていうので、4番手にして」と締めました。
ちなみに、この馬は2026年の日本ダービーで4着でした。 上位に入った同期との再戦という意味では、次の⑩バステールとの関係が重要になります(当時の予想は2026日本ダービー予想|プロ5人の本命と予想理由にまとめています)。

⑩バステール(3番人気5.4倍)|ダービー3着馬が、対抗3人と無印2人に割れた
同じダービー組でも、バステールへの評価は「対抗3人・無印2人」ときれいに割れました。
| 予想家 | 印 | 一言 |
|---|---|---|
| 水上学 | ○ | 「評価したのだからキタサンブラックですよ」。ただし仕上がりに留保 |
| 高柳誠二 | ○ | 馬連4頭ボックス(⑤⑥⑧⑩)に組み込んだ |
| 松本ヒロシ | ○ | 「中山のやっぱり(実績)は評価します。勝ってますし」 |
| 亀谷敬正 | 無印 | 「全くこの牝系は当てにできないですよ」 |
| 井内利彰 | 無印 | 1週前・最終とも83秒で「83ってそんなに早くないんですよね」 |
水上は「近3年ずっとキタサンブラック来続けてる」という傾向を挙げつつ、「本当に仕上がりが良くないっていう話はいろんなところで聞くので…トライアル仕様なんだろうな」と付け加えました。ヒロシも皐月賞の内容を評価しながら、当日の馬場を見て「ゴーイントゥスカイとともに来ないんだろうなっていう気がしてきました」と、自分で揺らしています。
亀谷の無印は牝系への不信で、「この牝系はだいたいね、すぐに燃え尽きるし、続けて好走しないし、ストライクゾーンが狭いし」と切り捨てました。
ここで面白いのは、市場の評価です。 2026年の日本ダービーは1着ロブチェン、2着パントルナイーフ、3着バステール、4着ゴーイントゥスカイでした。着順は3着が上なのに、前売りでは4着だったゴーイントゥスカイが1番人気4.2倍、3着のバステールが3番人気5.4倍と逆転しています。
それでも馬券の中心はこの2頭です。番組は馬連オッズを見て「ダービー組、ダービーから直行組の8番、10番。この1通りだけが10倍を切る」と指摘しました(⑧-⑩で9.0倍)。討論では2頭とも評価が割れているのに、市場だけはこの組み合わせを1点に絞っているという、ねじれた状態です。
②アウダーシア(6番人気9.3倍)|亀谷の本命。調教の読みで井内と正面衝突した
亀谷の本命は、6番人気のアウダーシアでした。 理由は適性の一致です。
「アウダーシアは僕は別に、適性、まあ、同じように合ってるんで」「多分、アウダーシアかサノノグレーターが勝つなと思ってます」「サンデー系×欧州型っていうのは、一応赤く塗ったんですが…もう加速力見ればわかると思うんで。まあ、これは向いてるでしょ、普通に」(亀谷敬正)
水上も▲を打ち、「スプリングステークスで(アスクエジンバラに)先着してるのは事実」としたうえで、母リリーノーブルの配合(ルーラーシップ×クロフネ)がセントライト記念を勝ったリオンリオンと同じである点を評価しました。
この馬でいちばん見応えがあったのは、井内と亀谷の衝突です。 同じ追い切り映像を見て、読みが正面からぶつかりました。
井内「僕は全然良くないと思いますけどね」「これだって追いついたと思ったから、相手(の)助手が仕掛けたら、もうそれに反応できてないですもんね、馬が」
亀谷「未勝利の時に古馬の2勝クラス、3勝クラス相手にして先着してるってことは、攻め駆けする馬じゃないですか」「そういう昔の先着したこととか忘れて、最近遅れてることに対して、まあ大丈夫って思うっていう気持ち。まあこれ大事だと思うんですよ」
片方は「反応していない」と見て、もう片方は「攻め駆けする馬だから当然」と見た。 映像は同じで、前提にしている過去の記憶が違うわけです。
なお人気の低さについては、亀谷が「なんでこんなに人気に差があるのか、意味がわからないですけどね」と疑問を呈し、水上が「10番人気までにこれ2番出てこないんだよね」「買う人は理由があるんだから」と応じています。
①ウェイクフィールド(12番人気47.7倍)|井内だけが本命にし、残り4人は検討の外に置いた
井内の本命は、12番人気のウェイクフィールドでした。 根拠は調教1点です。
「単純にやっぱり今年出てる馬の中で1週前追い切り、一番早い時計マークしてるのはもうウェイクフィールドなんですよね」「これ1週前を追い切る時計は(84.)5ですし」「ものすごいでかく(なっている)」(井内利彰)
鞍上の巡り合わせも挙げています。「マテンロウゲイルが普通にここ出てたら、横山和生騎手はマテンロウゲイル乗ってた」ところ、別路線に向かったことで騎乗が実現しました。2勝はいずれも横山和生とのコンビです。
一方で、他の4人は検討の対象にすらしていません。
- 水上: 「パフォーマンスレベルが低すぎて、検討の材料にもならなかったって感じなんですよね」「井内さんの調教の見る目の確かさで、ウェイクフィールドが激走するっていうパターンしかちょっと考えられないですね」
- 高柳: 「連勝した指数が34と40なんで、それぞれの水準、クラスの水準以下」
- 亀谷: 「一言で言えばスピードがない」
ただしヒロシだけは、無印ながら当日の馬場と枠順を見て評価を上げています。 「今日の馬場とこの枠(順)見ると、なんか、(相当)よりいいんじゃないかな」「結構、腹決めて逃げる可能性ありますよね。このジョッキーだし」と述べました。印はゼロでも、展開の鍵を握る1頭として名前が挙がったわけです。
この本命は、買い目の最大回収額にもそのまま出ています。 井内のセントライト記念の買い目は、画面表示で最大1,404,730円でした。金額の一覧は後半の買い目セクションにまとめています。
⑨サノノグレーター(2番人気5.4倍)|「ストライクゾーン」をめぐって水上と亀谷が真っ向から割れた
この馬をめぐる議論は、「レコード決着で強い馬をどう読むか」という一点に尽きます。
水上は消し側です。
「これはちょっと今の中山の2200のパワータイプの馬じゃないような気がするんだけどな」「ラジオNIKKEI賞もレコード出して(前走)もレコードじゃないですか…このタフな芝は(合わない)」「この馬もストライクゾーンかなり絞られるんじゃないのかなっていう」(水上学)
対する亀谷は、まったく逆でした。
「これ、ここ(が)ストライクゾーンなんで今回」「いやこれめっちゃ向いてると思いますよ」(亀谷敬正)
同じ「ストライクゾーン」という言葉を使いながら、その中心がどこにあるかで正反対になっています。 井内は▲で、1週前のウッドが「キーンランドカップの時と同じ動きしてます」と評価し、活発に動けるタイプであることを裏づけました。水上は結局△を打ちましたが、その理由は率直です。「打つ馬がいなくて印が意外とそんなに数がないっていうか、余ってるから打ったって感じで」。
⑥サヴォアフェール(5番人気7.0倍)|5人全員が印を打ち、その位置がきれいにばらけた
5人全員が印を打ったのは⑤アスクエジンバラとこのサヴォアフェールの2頭だけで、印の位置がここまでばらけたのはサヴォアフェールだけです。(井内○、高柳▲、ヒロシ▲、水上△、亀谷△)
- 📈 高柳(▲): 「若葉ステークス3着って載ってないんですけど指数48あって…やっぱり前走はレベルが高い」。牝系は「天下の1号族」で渋い馬場も問題なし
- 🐴 ヒロシ(▲): 「ここ2戦やっぱりスタートの課題が改善されて…戦法の引き出しも広がりました」「今の中山の馬場っていうのもフィットしそう」
- ⏱️ 井内(○): 1週前は81.7。「キムラさんがいつも言ってる半マイルの時計じゃ買えませんこれは。52.2なんで…僕は6ハロンの時計が大事だと思ってるんでいいと思いますし」。松山弘平の継続騎乗も評価
- 🩸 水上(△): 「白三角の中では一番上かなっていう感じですけどね」。若葉ステークスは「マテンロウゲイルより強い競馬してますよこれ」
- ⚠️ 亀谷(△): 「さらに小回り適性が問われて、まあそこがマイナスなんで、前走だけ走ってここでも来るのかっていうのも、よく分かんない」
井内の「半マイルの時計では買えないが、6ハロンの時計を見る」という一節は、同じ数字を別の切り口で読む例です。 不在のキムラヨウヘイの手法を引き合いに出しながら、自分の基準を明示しました。
印は入ったが、語られる量が少なかった馬(③④⑦⑫⑮⑯)
印が入っている以上、番組の判断は存在します。 討論では深く扱われなかった馬も、役割だけは残しておきます。
- ③バドリナート(13番人気58.6倍): 水上△。ワイド⑤-③(24.6倍)の相手で、水上いわく「バドリ(ナート)の後が穴です」
- ④リッツパーティー(11番人気45.1倍): 高柳△。馬連⑤-④(115.0倍)の相手
- ⑦ジャスティンシカゴ(10番人気42.0倍): 井内△。相手5頭の1頭。逃げ候補に挙がったが、ヒロシは「7はいかないと思いますよ。早くないんで、(ゲートの)出が」
- ⑫ラージアンサンブル(8番人気28.0倍): 高柳△。3連複の3列目に組み込み
- ⑮エリプティクカーブ(9番人気34.1倍): 高柳△。「12、15と下が買い足しとなっております」
- ⑯ラディアントスター(7番人気21.3倍): 亀谷△・井内△。討論では触れられていないのに、2人がそろって買い目に入れた1頭で、亀谷の馬連②-⑯は145.5倍
予想家4人とも無印だった3頭(⑪⑬⑭)
⑪ミリオンクラウン・⑬フウセン・⑭ティラーノの3頭は、番組内で個別の言及がありませんでした。 ここでは推測で理由を補わず、「語られなかった」という事実だけを書いておきます。
🌹 関西テレビ放送賞ローズステークス2026|阪神芝1800m・12頭、1頭ずつの評価
第44回 関西テレビ放送賞ローズステークス(GII)は、阪神競馬場の芝1800m(外回り=内回りより周囲が長く直線も長いコース。Aコース)で15:30発走です。 秋華賞トライアルで、3着までに優先出走権が与えられます(JRA公式のローズステークスレース紹介)。この日の2レースでは、ローズSのほうが先に発走します。 12頭すべて55.0kgで斤量差はゼロです。
そして、このレースの評価軸はヒロシの馬場解説1行で決まりました。
「阪神の馬場は本当、加速馬場というか加速力がすごい問われる馬場なんで」「ある程度のポジション取れるスピードがありつつ、メンバー上位の上がりタイムを使える、33秒台の上がりが求められるような馬場状態なんで」(松本ヒロシ)
土曜の1勝クラス・同じ外回り1800mが、スローペースで1分45秒3。以降の全馬の評価は「この加速力勝負に対応できるか」という同じ問いに対する、5人5通りの答えとして読めます。
印一覧(全12頭 × 5人)
| 馬番・馬名 | 亀谷 | 水上 | 高柳 | 井内 | ヒロシ |
|---|---|---|---|---|---|
| ① アンジュドジョワ | ◎ | ||||
| ② エンネ | △ | ○ | △ | ○ | |
| ③ スマートプリエール | ◎ | ◎ | |||
| ④ アンディムジーク | |||||
| ⑤ ファストフォワード | |||||
| ⑥ イクシード | ▲ | ◎ | ◎ | ||
| ⑦ モンローウォーク | ○ | ▲ | △ | △ | |
| ⑧ ミリタリータトゥー | ▲ | ||||
| ⑨ ナムラコスモス | |||||
| ⑩ スウィートハピネス | △ | △ | |||
| ⑪ レイクラシック | △ | ○ | |||
| ⑫ タイセイボーグ | △ | △ | ○ |
注目してほしいのは、井内の印が◎と○の2つしかないことです。 本人の説明はこうです。
「12頭立ての割に分かんない馬が多すぎるんですよ」「当てに行くためにいっぱい買うのか、当てに行っていっぱい買ったって当たんないんだから、軸外れてたら。だったら、絞った方がいいかなっていうので絞りました」(井内利彰)
「分からないから買わない」も一つの判断です。 井内は評価を保留した部分を、そのまま印と買い目の空白として残しました。この姿勢は、後半の買い目一覧を見るとさらにはっきりします。
⑦モンローウォーク(1番人気1.8倍)|3勝3連勝の上がり馬に、4人が別々の留保を付けた
結論は冒頭のとおりです。ここでは4人がそれぞれ何を見ていたのかを、もう少し細かく補足します。
水上(▲)は「初めてのことの数」です。 「この高速馬場でしかも相手が2ランクぐらい強くなるので」「1.8倍ですしね。これが3倍くらいの1番人気だったら、もう逆に買うんですけど」(水上学)
井内(無印)は時計適性をむしろ肯定し、体だけを心配しました。 「筋肉量が少ないから、時計対応はめちゃくちゃすると思うんですよね。だけど、輸送…」「北海道からの輸送で体重が減ったって書いてある」(井内利彰)。阪神は「屋根がだいぶ被ってる」ことにも触れ、「時計対応は何とも思ってないんですけど。当日(の体重が)」と締めました。
高柳(△)は脚質です。 「前走は指数51というとんでもない指数で、指数派ならこの馬飛びつくしかないんですけど、まあバランス系なんで、ワンペースな走りで速い脚を使えない」。外回りで求められる瞬発力に疑問を置きました。
ヒロシ(△・4番手)だけは、消しではなく展開の話をしています。 「普通に逃げられちゃえば圧勝されちゃう可能性もありますけどね」「大味にスピードに任せて競馬をすれば、まあ、勝たれても全然おかしくないなと」(松本ヒロシ)
4人の留保が、条件・馬体・脚質・展開と、まったく別の場所を向いていることが分かると思います。
⑥イクシード(2番人気4.6倍)|イクイノクスの全妹に、5人が4通りの態度を取った
同じ1頭に「一番強いかもしれない」「過剰人気」「分からない」が同時に出たのが、このイクシードです。
| 予想家 | 印 | 態度 |
|---|---|---|
| 水上学 | ◎ | 「3歳牝馬の中で一番強い可能性まであるかな」 |
| 高柳誠二 | ◎ | フラワーカップは「負けて強しの3着」、前走の指数43で「悪くない」 |
| 亀谷敬正 | ▲ | 「適性はあってますけど、まあ、明らかに過剰人気だと思いますけど」 |
| 井内利彰 | 印なし | 「分かんないんですよ」「難しい」 |
水上は「モンローウォークにはまず本命打たないっていうところから始まった」うえで「そうなってきたらもう当然イクシードしかないかな」と説明し、「この爆発力とか、スケールっていうのはもうはっきり言って、逆らわない方がいい」と締めました。
高柳は控えめな数字を丁寧に補強しています。 デビュー戦の指数37は「新馬(戦)で言えばトップ」、フラワーカップは「高速上がりで、大外から追い込んでいるのを負けて強しの3着」。メンバー全体は「モンローウォークの前走がとんでもないバケモノ指数を出した以外は、もう、どんぐりの背比べ」と評しています。
そして井内は、印を打っていません。理由は調教パターンの異変です。
「木村厩舎自体がね、珍しい」「イクシードだって、これ、もう1週前も最終(追い)にも坂路って、今までにそもそもないし」「まあ、思ったのは左回りのウッドしかやりたくないのかなと思ってね」「難しいってことですけど、分かんないですね」(井内利彰)
「強い」「過剰人気」「分からない」が同じ馬に同時に出るのは、見ている材料そのものが人によって違うからです。

③スマートプリエール(8番人気30倍)|亀谷と井内が、別ルートで同じ本命にたどり着いた
8番人気30倍の馬に、2人の本命が集まりました。しかも根拠はまったく別の物差しです。
亀谷は血統と季節性です。
「このお母さんが、もう、秋にむちゃくちゃ強くなるんですよ、スマートレイアー」「まあ、上昇するんじゃないですかね、フラワーカップより上昇して。そしたらここだと、まあまあいいとこじゃないですかね」(亀谷敬正)
井内は坂路のラップ形状です。しかも、このレースを当て続けている理由そのものだと明言しました。
「さっきローズステークスずっと当ててる理由で、これに逆らうことがなければ当たるっていうのがあって」「この坂路でも単純に速いスピードを出すんじゃなくて…1秒以上の加速をして、4ハロン目が一番速いラップを踏むっていうのがもう好走(条件)」「綺麗なラップはスマートプリエールの方が踏んでるんですよね。14、13、12.7、12.6」(井内利彰)
ヒロシの「阪神1800mは加速力が大事」という馬場評価に、井内の坂路加速ラップ理論が直接つながっているのが分かります。井内自身も「ヒロシさんがちょっとこう、阪神の1800は加速力が大事って言ってましたけど」と前置きしてから理論を展開しました。
一方、水上と高柳は買っていません。
- 水上(無印): 「フラワーカップのパフォーマンスがすごいとは僕も思うんだけど、結局あれってコーナー4つじゃないですか。で、明日ワンターンで、まあ多分上がりも相当早くなるっていう風になった場合に…実際この馬の戦績見るとワンターンコースでこぼしてるわけで」
- 高柳(無印): 「イクシードと指数的には同じなんですけど…ちょっと上積みに欠けるかな」「実際の好走が小回りとか内回りに偏っている感じで」
これに亀谷が「血統はどう考えても広いコースの方がいいんだから」と反論し、高柳が「血統的にはって言いましたけど…そういう、小回りとかそっちの方が向いている現状はね」と応じました。血統が指す方向と、実際の戦績が示す方向が食い違っている馬だという点では、双方の認識は一致しています。
①アンジュドジョワ(5番人気20倍)|予想家4人が全員無印、ヒロシだけが本命にした
この記事でいちばん珍しい形が、この馬です。 見栄晴が「だから、みんな予想家の人は、全員これ、アンジュドジョワは無印と」と読み上げた直後に、ヒロシが本命として登場します。
「新馬、君子蘭賞を連勝した時に、これは秋華賞を勝つ可能性があるなって、この時から思ってた馬で」「オークスもいい競馬してるんですよね…あと200mでやっぱり距離が長くて止まったっていう感じ」「全く合わない条件だったってことを考えればよく走ってますし」「もう最高の枠順引いて…勝ち負けするイメージしか(湧か)ないですよね」(松本ヒロシ)
印を枠順発表後に付けられる立場であることも明かしています。 「このレースは枠順を見てからつけられたんです」。最内枠を引いたことが評価の前提です。そのうえで「だいたい僕は1、2で決まる(と思う)」「1番、2番、2頭軸、3連単買えば僕はほぼ当たるんじゃないかな」と踏み込みました。
対して予想家4人の無印は、理由がはっきりしています。
- 水上: 「そんな弱い馬じゃないと思うんですけど、ただ、ここに入っちゃうと、明日の馬場だと嫌だな」「スピード対応できる裏打ちが全くないですよね」
- 高柳: 「連勝の指数が35、39で、まあ、水準以下」「指数ビリなので買えない」
- 亀谷: 「まあ、小回り向きかなと思うんです」
- 井内: 印を2つに絞った結果。ただし追い切りは「北村友一君もやっぱり手が合いそうな感じの馬だなっていうのは、今週の追い切り見ても思いましたし」と好意的に評価している
同じ1頭に対して、トラックマンの馬場読みと、予想家4人の数字・血統が正面から食い違った形です。
②エンネ(3番人気5.9倍)|水上の対抗。未勝利戦の1分45秒8をどう見るか
水上の対抗はエンネでした。 評価の中心は、未勝利戦の内容です。
「キズナの大きい牝馬ですね。510キロあって」「その未勝利戦で(強い)競馬をしているのが、この高速決着と高速上がりに対応したっていうのは、これはもう本当に強いと」「1800の広いコースでの加速力がいるレース、やっぱり勝ってますし」(水上学)
ヒロシも○を打ち、「本当に速い上がりを使う能力に長けてるのは間違いない」と評価する一方で、今回から着用するブリンカーについては留保しました。 「その効果が間違いなくあるっていうんであれば…その辺は分からないところもあるんでね」。
亀谷と高柳は△(買い目の相手)です。なお見栄晴は前売り3番人気5.9倍を見て「こっちの人気のほうが俺嫌だけどなー」と本音を漏らしていました。
⑪レイクラシック(7番人気26倍)|井内が本命と最後まで迷った1頭
井内の対抗は、7番人気のレイクラシックです。しかも、本命と迷ったことを明かしています。
「最速をこの手応えでマークするんだからすごいんですけど、これ、手前を左手前に2回返そうとするんですけど、変えないんですよね」「右手前がすごく強いので…まとめて差し切ってもおかしくないぐらいの脚力は、この今週の追い切り見たらありそう」「(吉村誠之助への)乗り替わりは最高にいいでしょ」(井内利彰)
見栄晴の「シンプルにラスト2ハロン25秒切るじゃダメなんですか?」という問いに、井内は「それも考えました…だったらレイクラシックで良かったんですけど」と答え、最後は「加速ラップ踏んでないんだよね」で③スマートプリエールを選びました。2頭を分けたのは、時計の速さではなくラップの形です。
なお見栄晴は「勝ち(星は)全て中京、左回りと」と確認しています。今回は右回りの阪神です。
⑫タイセイボーグ・⑧ミリタリータトゥー・⑩スウィートハピネス
⑫タイセイボーグは、対抗を打った本人が乗り気でないという珍しい状態でした。
「あんまり、耐(性)…タイセイボーグはそんなに対抗を打ってしまったみたいな感じで、気(乗り)はそんなにないんですけど」(高柳誠二)
そのうえで高柳は「ミリタリータトゥーのほうが面白いと思いますけど」と言い足しました。井内はタイセイボーグを無印にしましたが、判断には裏付けがあります。「時計がこれちょっと遅かったんですけど、松下先生に聞いたらまあ57ぐらいのつもりで一応やったんですって」。本人取材の裏を取ったうえで「それでも遅い」と判断しているわけです。
⑧ミリタリータトゥーは高柳が▲。「このレース、貴重な極軽系なんで、無欲で気楽に乗ったら、時計速いとすごい切れると思うので、面白いかな」と評価しました。⑩スウィートハピネスは水上・高柳がそろって△(押さえ)で、高柳の馬連・3連複の相手に入っています。
番組内で個別の言及がなかった3頭(④⑤⑨)
④アンディムジーク・⑤ファストフォワード・⑨ナムラコスモスの3頭は、番組内で個別の言及がありませんでした。 ⑨ナムラコスモスについてだけ、出走表の事実として前走が中京記念(古馬相手のGIII)で3番人気15着であることを添えておきます。
💬 亀谷「この番組で言ってることは信じられない」|消し材料と、買わない理由は別物である
この回の山場は、馬の話ではなく、判断の構造の話でした。
1番人気モンローウォークに対して、水上は▲、高柳は△、井内は無印。4人のうちただひとり○(対抗)に取ったのが亀谷敬正です。その亀谷が、ほかの予想家が並べた消し材料に正面から反発します。
「これ消えるんなら本当に嬉しい。それに乗りたいけど、どうもみんなで言ってることは信用できない」
「この番組で言ってることは信じられない」
「全くみんなの消し材料は信用できない。能力が高いのは間違いない」(いずれも亀谷敬正)
「消えるなら嬉しい」というのは本音です。 亀谷の本命は③スマートプリエール(8番人気30倍)なので、1番人気が飛べばいちばん得をする立場にあります。それでも消し材料を信用せず、○を外さなかったところにこの発言の意味があります。
亀谷はこの回の冒頭でも「でもこの番組、僕すぐ終わると思ったんですよ」「今日が最後というつもりで、いつもやってますんで」と語っていて、番組との距離の取り方が一貫しています。
これに対する水上の返しが、この日でいちばん実用的な整理になっています。
「消し(材料)だから本命を打ちたくないっていうことを言ってる」「だけど、来られても馬券になっても安いから、2、6の1点しか買わないよと言った」(水上学)
つまり「消し材料」と「買わない理由」は、判断している対象が違うということです。
- 🔍 消し材料 = その馬が負ける確率の話(その馬自身の評価)
- 💸 買わない理由 = その馬を買ったときに合うかどうかの話(オッズとの兼ね合い)
この2つが混ざると、「消しているのに印を打っている」という状態が矛盾に見えてしまいます。 実際、水上はモンローウォークに▲を打ちながら、買い目では1点も買っていません。買い目は⑥イクシード-②エンネの組み合わせを馬連とワイドで1点ずつ、全2点6,300円だけです。
印は「強いと思うか」、買い目は「その値段で買うか」。 同じ人の中でこの2つが分離していることが、印と買い目の両方を並べるとはっきり見えます。印だけを見て「言っていることと買っていることが違う」と読むのは誤読です。

💰 4人の買い目一覧|同じ回で、全2点6,300円と全36点20,000円
買い目の点数と金額は、その予想家がどこまで絞り込めたかの結果でしかありません。
理由は、直前のセクションで見たとおりです。「分からない」をそのまま空白として残す人と、可能性を全部拾う人で、同じ回でも点数が何倍も変わります。
実際、同じ放送回のなかで、水上のローズステークスは全2点6,300円、亀谷のセントライト記念は全36点20,000円でした。点数で18倍、金額で3倍以上の開きです。井内のローズSも印2つ・全4点10,000円で完結しています。買い目の形は、コメントの絞り込み方の写しになっています。
以下は券種・買い目・金額の一覧です。括弧内の数値は番組表示の「(最高)配当」倍率です。
セントライト記念の買い目(4人)
水上学(◎⑤アスクエジンバラ)— 全7点 9,000円
| 券種 | 買い目 | 金額 | (最高)配当 |
|---|---|---|---|
| 馬連 | 5-2,6,10 | 各1,000円 | 25.2 |
| ワイド | 5-10 | 3,000円 | 6.1 |
| ワイド | 5-3 | 1,000円 | 24.6 |
| ワイド | 5-6 | 1,500円 | 6.5 |
| 馬単 | 5→8 | 500円 | 32.7 |
亀谷敬正(◎②アウダーシア)— 全36点 20,000円
| 券種 | 買い目 | 金額 | (最高)配当 |
|---|---|---|---|
| 単勝 | 2 | 3,000円 | 9.3 |
| 馬連 | 2-5,6 | 各1,500円 | 37.8 |
| 馬連 | 2-9 | 1,000円 | 32.2 |
| 馬連 | 2-16 | 500円 | 145.5 |
| 馬連 | 5-9 | 2,000円 | 12.0 |
| ワイド | 2-5 | 4,000円 | 7.8 |
| ワイド | 2-9 | 3,000円 | 12.9 |
| 馬単 | 9→5 | 500円 | 32.8 |
| 3連複 | 2,16-5,6,9 | 各200円 | 230.3 |
| 3連単 | Box 2,5,6,9 | 各100円 | 619.4 |
高柳誠二(◎⑤アスクエジンバラ)— 全27点 6,000円
| 券種 | 買い目 | 金額 | (最高)配当 |
|---|---|---|---|
| 馬連 | Box 5,6,8,10 | 各500円 | 20.0 |
| 馬連 | 5-2,9 | 各200円 | 25.2 |
| 馬連 | 5-4 | 100円 | 115.0 |
| 3連複 | 5-6,8,10-2,4,6,8,9,10,12,15 | 各100円 | 212.8 |
| 3連複 | 5-6,10-2,6,8,9,10 | 各100円 | 61.7 |
井内利彰(◎①ウェイクフィールド)— 全17点 10,500円
| 券種 | 買い目 | 金額 | (最高)配当 |
|---|---|---|---|
| 単勝 | 1 | 2,000円 | 47.7 |
| 複勝 | 1 | 5,000円 | 12.1 |
| 馬連 | 1-5,6,7,9,16 | 各300円 | 726.7 |
| 3連複 | 1-5,6,7,9,16 | 各200円 | 5154.1 |
この4本の中で最も大きいのが、井内の最大回収額1,404,730円です。12番人気からの組み立てなので、当然そうなります。
ローズステークスの買い目(4人)
水上学(◎⑥イクシード)— 全2点 6,300円
| 券種 | 買い目 | 金額 | (最高)配当 |
|---|---|---|---|
| 馬連 | 2-6 | 1,000円 | 14.6 |
| ワイド | 2-6 | 5,300円 | 4.8 |
亀谷敬正(◎③スマートプリエール)— 全10点 9,000円
| 券種 | 買い目 | 金額 | (最高)配当 |
|---|---|---|---|
| 単勝 | 3 | 500円 | 30.5 |
| 複勝 | 3 | 3,000円 | 4.7 |
| 馬連 | 3-7 | 1,500円 | 30.5 |
| 馬連 | 3-2,6 | 各500円 | 70.3 |
| 馬連 | 3-11,12 | 各200円 | 253.7 |
| ワイド | 3-7 | 2,000円 | 10.6 |
| 3連複 | 3,7-2,6 | 各300円 | 46.7 |
高柳誠二(◎⑥イクシード)— 全16点 6,000円
| 券種 | 買い目 | 金額 | (最高)配当 |
|---|---|---|---|
| 単勝 | 6 | 1,500円 | 4.6 |
| 馬連 | 6-7 | 900円 | 4.9 |
| 馬連 | 6-2,12 | 各600円 | 18.2 |
| 馬連 | 6-8,10 | 各200円 | 73.8 |
| 3連複 | 6-2,7,8,10,12 | 各200円 | 347.4 |
井内利彰(◎③スマートプリエール)— 全4点 10,000円
| 券種 | 買い目 | 金額 | (最高)配当 |
|---|---|---|---|
| 単勝 | 3 | 2,500円 | 30.5 |
| 複勝 | 3 | 5,500円 | 4.7 |
| 馬連 | 3-11 | 500円 | 253.7 |
| ワイド | 3-11 | 1,500円 | 48.5 |
井内の「3番11番、ここに絞ったということです」という一言が、そのまま4点に現れています。
4人の狙い目レース
明日は阪神・中山の2場開催で、午後のレースから1鞍ずつ選ぶコーナーです。
| 予想家 | レース | 本命 | 合計金額 |
|---|---|---|---|
| 水上学 | 阪神10R 仲秋ステークス | ◎②テラメリタ | 7,000円(全3点) |
| 亀谷敬正 | 中山9R 習志野特別 | ◎③トレサフィール | 3,900円(全5点) |
| 高柳誠二 | 中山10R 初風ステークス | ◎⑧ワンダラー | 8,000円(全18点) |
| 井内利彰 | 阪神9R 能勢特別 | ◎⑩ミッキージャンプ | 10,000円(全4点) |
中山9R 習志野特別はWIN5の1レース目です。

📊 予想家とレースの相性|井内はローズSで204%、同じ日のセントライト記念で18%
同じ予想家でも、レースによって数字はここまで開きます。
番組が示した近10年の予想家成績(フリップの表示)では、井内利彰はローズステークスで回収率204%と4人中唯一の100%超である一方、同じ日のセントライト記念では18%でした。
| 予想家 | セントライト記念(近10年) | ローズステークス(近10年) |
|---|---|---|
| 井内利彰 | 18% — (0,0,2,7) | 204% — (2,2,0,5) |
| 高柳誠二 | 99.7% — (0,1,1,2) | 56% — (1,0,0,3) |
| 亀谷敬正 | 40% — (1,0,0,3) | 33% — (1,0,0,3) |
| 水上学 | 0% — (1,0,0,1) | 0% — (1,0,0,1) |
⚠️ 上記の数値は、いずれも番組フリップに表示されたものです。 集計方法は番組内で説明されていません。たとえば水上学のローズステークスは0%と表示されていますが、同じフリップには2019年ダノンファンタジーの1着が記載されています。本命馬の単勝回収率とは別の集計である可能性が高く、着順との整合は断定できません。 ここでは表示された数値をそのまま紹介しています。
井内本人が語ったのは「このレース得意なんで」だけですが、手法とレース質の噛み合わせで説明はつきます。 井内の物差しは坂路のラップ形状で、「2〜3ハロン目で1秒以上加速し、4ハロン目が最速」というパターンを好走条件にしています。これはヒロシの言う「阪神1800m=加速力が問われる馬場」と、そのまま噛み合います。
数字にも表れています。 ローズステークスは近10年で9回本命を出して(2,2,0,5)、直近4年は1着→2着→4着→1着です。
一方のセントライト記念は9年連続で本命を出して3着2回のみです。同じ日、同じ人、同じ手法で、ここまで違います。
先週(第29シーズン開幕戦)の成績も添えておきます。 番組フリップの回収率は夏目耕四郎59%・水上学56%・キムラヨウヘイ21%・井内利彰0%で、4人とも収支はマイナスでした。この回に出演した高柳誠二と亀谷敬正は先週不出演のため、この表には載っていません。前週の紫苑S・セントウルSがどんな議論だったかは、紫苑S・セントウルS2026|1番人気ドリームコアに◎ゼロにまとめています。

📝 まとめ|ルリカショックは、まだ続いている
この記事の要点は3つです。
- 🎯 1番人気2頭がそろって◎ゼロ。ただし消され方は正反対でした。 ローズSのモンローウォークは4人が4通りの理由で、セントライト記念のゴーイントゥスカイは全員が「この舞台が合わない」の一点で消しています
- 🐎 同じ材料が、人によって買い材料にも消し材料にもなりました。 アウダーシアの追い切り(反応していない/攻め駆けする馬だから当然)、サノノグレーターのレコード決着(ストライクゾーンの外/ど真ん中)が典型です
- 💰 買い目の点数は、コメントの絞り込み方の写しです。 水上のローズSが全2点6,300円、亀谷のセントライト記念が全36点20,000円。井内は「分からない」を印と買い目の空白として残しました
そして番組そのものも、2週続けて形が変わりました。
前週の2026年9月5日放送で、横山ルリカさんが12年務めたアシスタントを卒業しました(2014年9月就任、歴代最長の9代目にあたります)。この回から見栄晴・松本ヒロシの2人体制になり、買い目の読み上げも見栄晴に交代しています。見栄晴は「今日からは僕なので、ごめんなさい。聞き取りづらかったり間違いがあったら本当に申し訳ございません」と断りを入れていました。
さらに、この回から「うまくいくデータ」のコーナーも休止になりました。
「今までうまくいくデータあったんですが、今回からはうまくいくデータないということで、しばらくの間、データはありません。ご了承いただきたいと思います」(見栄晴)
スタジオでは「男子校になっちゃったみたいなね」という自嘲が出て、ヒロシも「やっぱり、ルリカちゃんがいないと緊張感がなくなる」とこぼしています。ファンの間では、この一連の変化が「ルリカショック」と呼ばれています(番組ファンチャンネルの動画タイトルやサムネイル、夏目耕四郎の「夏目週報」9月8日公開回などで使われています)。
私は、卒業した週だけの話では終わらないと感じています。 今週からはしばらく男だけの放送になり、そのうえ看板コーナーまでなくなりました。番組の骨格が2週続けて削れているので、ルリカショックはまだ当分続きそうです。なお今後のアシスタントについては「しばらくの間かな、ずっとかもしれませんが」とだけ語られており、後任は決まっていません。
本日の発走時刻
- 🌹 関西テレビ放送賞ローズステークス(阪神11R)15:30
- 🏇 朝日杯セントライト記念(中山11R)15:45
購入前には必ず最新のオッズをご確認ください。
答え合わせ動画(9月22日追記)
2レースの結果をもとに、予想家の印と買い目を答え合わせした動画を公開しました。「1番人気に◎ゼロ」は1勝1敗で、消し理由が1点に集まったセントライト記念の1番人気ゴーイントゥスカイは6着、理由が4通りに散ったローズSの1番人気モンローウォークは3馬身差で完勝しました。

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番組の放送予定や出演者は競馬予想TV!の公式番組ページ(フジテレビONE TWO NEXT)で確認できます。印だけでなく、議論そのもののニュアンスまで確かめたい方は、番組をご覧ください。


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